大衆化する愛国婦人会

《シリーズB−1 愛国婦人会》

満州事変と機構改変




データ

作者名 作品の分類 ページ数
守田佳子 歴史学 191

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-903447-47-6 A5 2,640




概要
シリーズBは、満州事変から日華事変が始まるまでの期間を扱う。満州事変によって愛国婦人会は会員を急速に増やし、婦人報国運動などの運動を繰り広げ、会勢を盛り上げた。愛国婦人会の活性化の方策として分会組織をつくり、地方支部の自主的活動をかなり認め、愛国婦人会を大衆的婦人団体とする努力した。

シリーズBは、3つに分ける予定である。まずB-1では、満州事変を機に愛国婦人会はどのように変化していこうとしたのかをみたい。愛国婦人会はこれまでどのような団体とみられ、どのような批判をされてきていたのだろうか。また自らをどのように自己規定していたのだろうか。

その批判をふまえて、愛国婦人会は分会制度を創設し、分会に活動と財政の自主権をある程度もたすことにした。その分会制度とはどのようなものであったのか、また自主性を持たすことにはどのような意味であったのか。

また愛国婦人会の大衆化の方針に従って、未成年の女子の組織化も起こっている。学齢期や未成年の女子の組織化はどのように進められたのであろうか。

国内と対外的に非常時に入ったとされるこの時期に、愛国婦人会がどのように対応していこうとしたのかをみていきたい。

目次
初めに
第1章 愛国婦人会のみる社会状況
第2章 愛国婦人会への批判と対応
     2-1 中流以上の婦人団体
     2-2 時代に合わない愛国婦人会
     2-3 会員のためでない活動と地方組織
     2-4 他の全国的婦人団体との確執と協力
第3章 機構改変
第4章 分会と分区・班の設置
     4-1 分会の構成
     4-2 分会の仕事
     4-3 分区・班
     4-4 愛国子女団
参考文献


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