作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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山瀬暢士 | 歴史学 | 246 |
書籍サイズ | 定価(税込・円) | ISBN |
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A5 | 2,200 | 978-4-901351-32-4 |
概要 |
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16世紀初頭、キューバから発ったスペインの探検隊はメキシコのユカタン半島において高度な都市文明を営むマヤ人たちと遭遇した。……スペイン人の前にアステカ・インカ帝国といった強大な帝国は瞬く間に打ち破られた。しかし、奥深いジャングルの湖に浮かぶ島タヤサルを首都としたマヤ族の一王国は、17世紀の後半まで強国スペインに抵抗を続けたのである。 19世紀以降ヨーロッパ人は、マヤ人たちが大昔に放棄した密林地帯に、かつてマヤ人たちが大都市を作り上げていた証拠を次々と見出し、奇怪な文字で書かれた石碑群を見て驚嘆した。マヤ人すら忘れ去っていたそれらの都市は、あるいはアトランティス文明のものではないかともいわれ、この忘れ去られた神秘の文明の起源の解明に人々は乗り出した。…… かつて未知の文字といわれたマヤ文字の解読の成果を余すところなく取り入れ、ジャングルの中に忘れ去られた古代マヤ王たちの歴史を克明に再現。また、古代マヤ文明崩壊以降のマヤの諸王朝のみならず、これまでの概説書では簡略に扱われていたスペイン人の征服・支配時代についても十分な解説がなされている。学生のみならず、現地に遺跡観光に行かれる一般読者にも推奨する一冊。 気鋭の歴史学者・山瀬暢士氏(Ph.D.)による、マヤ文明解説書の決定版。 |
目次 |
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1 はじめに 2 マヤ文明とは 3 初期のマヤ学者 4 古典期(250 - 900年)のマヤ地域 T.古典期以前 マヤ暦の起源の日は天文観測から導き出されたものか? マヤの創世神話 先古典期後期のマヤ文明 古典期前期におけるマヤ地域へのテオティワカンの進出 U.古典期 ティカル ティカル王朝 ティカルの発展とテオティワカンの影響 低地南部におけるティカルとカラクムルの主権争い ティカルの「再興」 ティカルの崩壊と南部低地の崩壊 コパン:学芸の首都 ・コパンの「再発見」 ・コパン王朝の興亡 キリグアーの台頭とコパンの衰退 パレンケ パレンケ王朝 パカル大王とパレンケの発展 パレンケ王朝の最後 V.マヤ低地南部における都市文明の崩壊 5 後古典期 T.トルテカ帝国とマヤ地方 古典期から後古典期の北部低地地域:チチェン・イッサーの覇権 U.後古典期マヤ南部地域:グアテマラ高原におけるキチェー王国の拡大 グアテマラ高原の歴史文献 ポポル・ヴフ 6 マヤ文化圏の社会構造 支配者・貴族 神官 平民 市場 法律 支配体制 7 スペインの征服 T.グアテマラの征服 U.ユカタン半島の征服 ユカタン半島のマヤ文書:チラム・バラムの書 V.ペテン・イッサの征服 8 マヤ文化の再興 植民地時代から現代まで 付録 マヤ文明の歴史文献資料解説 本格的にマヤ文明の研究に関心を持つ人への案内 T.マヤ人による一次資料 U.マヤ文字の解読研究の手引きに関して V.入門書 W.参考文献 |