作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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田中一極 | エッセイ | 156 |
ISBN | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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978-4-86420-069-1 | B6 | 1,650 |
概要 |
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とんでも僧侶のぶっとび説法! これを読まなきゃ、死んでも死にきれない! 猿は餌があれば生きていける。人間は餌があるだけでは生きていけない。煩悶や懊悩や冒険心という危険な因子を持っているからだ。しかしこの素質があったればこそ人は万物の霊長になれたはずである。 煩悶や懊悩を怖れてはいけない。煩悶とは飛躍をする前の過度期の悩みなのだ。大脳を持って生まれた人間が煩悶を忘れたら、それは知性の喪失だ。そうなれば植物人間と同じで、夢を見ることすらなくなってしまうであろう。一日に十時間も草を食んでいる動物も、二時間で肉を食べ終わる動物も、彼らにとって一日の長さは同じであろうが、人間に置き換えれば話は変わってくる。その長短は夢の実現を左右するばかりではなく、人生を短かったと感じるか、十分に長かったと感じるかの違いになってくるのである。人生の長さは、計る視点によって大きく違ってくるのだ。 この本はその視点の置き方を教えているのである。 |
著者コメント |
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右の目は右の世界を捕らえ、左の目は左の空間を凝視する。右の世界の出来事に左の目は動揺せず、左の空間をよぎるものに右の目は同調しない。右の目は右の責務を果たし、左の目は左の義務を負う。そして補足した情報に対しては両眼で正確に距離を測り、ベクトルを収斂させるのだ。カメレオンはこうして獲物を捕る。 あなたはどうやって獲物を捕るのだろうか。 |
著者紹介 |
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田中一極 (たなか・いっきょく) 昭和8年、東京生まれ。浄土真宗の教師僧侶として二十有余年、仏教の布教に微力を尽くした(法名・釈一極)。その間、中国気功を習得して、あうん気学院を興す。 |
目次 |
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第一部 [エッセー]カメレオンだよ、人生は お休処 おつまみ詩歌アラカルト 第二部 [小説]悲しきドンキー |