マックスウェルの電磁気学



データ

著者 翻訳者 作品の分類 ページ数
J.C.マックスウェル 井口和基 物理学 187

書籍サイズ 定価(税込) ISBN
A5 1,980 978-4-86420-065-3




概要
20世紀物理学の原点。若き天才物理学者の歴史的名著。その文章は霊感に充ち、当時未知の存在であった電磁気学の理論を導いた若者の明晰な科学的論理・思考法をうかがうことができます。



ジェームズ・クラーク・マックスウェル(James Clerk Maxwell, 1831 年6月13 日- 1879 年11 月5 日)は真に19世紀の学者であった。その後の20世紀を経て21世紀となった現代でも、マックスウェルの名前は「マックスウェル分布」、「マックスウェル関係式」、「マックスウェルの悪魔」、「マックスウェル方程式」など、熱力学から情報理論、古典電磁気学から量子電磁力学に至るさまざまな分野に遺されている。

中でも電磁気学におけるマックスウェル方程式はアインシュタインの特殊相対性理論への手がかり足がかりとなったことはあまりにも有名な科学上の歴史である。そのことからもその価値は群を抜いている。われわれが大学で物理学を学び始めた時に最初の学問の壁として立ちはだかるのもまたこのマックスウェルの電磁気学である。

しかしながら、意外なことにマックスウェル方程式の偉大さの割にはマックスウェル自身が書いた最初の原論文を読んだものはあまりいないのではなかろうか。そのため、大方の学生や研究者も我々が今日知るマックスウェル方程式がかのマックスウェルが導き出したその方程式であろうと信じているわけである。

目次
まえがき

第1章 物理的な力線について
  1.1 第1部 磁気現象に応用された分子渦の理論
  1.2 第2部 電流に応用された分子渦の理論
  1.3 第3部 静電気に応用された分子渦の理論
  1.4 第4部 磁気偏光作用に応用された分子渦の理論

第2章 電磁場の動力学的理論
  2.1 第1部 序文
  2.2 第2部 電磁誘導について
  2.3 第3部 電磁場の一般方程式
  2.4 第4部 場の中の力学的作用
  2.5 第5部 コンデンサーの理論
  2.6 第6部 光の電磁理論
  2.7 第7部 電磁誘導係数の計算

あとがき




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