シンプル。 日疋士郎/作 |
---|
ふたたび うごけるよろこび はたらけるよろこび はらがへるよろこび たべられるよろこび きみと むかいあって すわって いっしょに わらえる となりで いっしょに あるける おおきな よろこび。 |
土に眠る 若菜つばき/作 |
---|
明日を生きようと 燃やす血潮が 届かない願いの 未練が 残されしものの 嘆きが 土に眠った あまたの想いを糧にして 春に花咲く それは一言に “美しい”では片づけられない なんとなく 哀しくて なんとなく 励まされ なんとなく せつない なんとなく あなたのその情の器は とても大きすぎるのだと 思った わたしはただ 涙することしかできない… 大きすぎる あなたの愛を まえにして |
日陰 花/作 |
---|
貴方に会える間、 涼しくて 良かった 火傷の痕を 見せずに 済むから 貴方は 私の 陽気を信じた 日陰の外で |