著者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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青山明弘 | 詩・俳句 | 105 |
書籍サイズ | 定価(税込) | ISBN |
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A5 | 2,090 | 978-4-903447-54-4 |
概要 |
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本書は5つの主旋律で構成されています。“生まれ変わること”を筆頭に、タブラ・ラサ(無垢)な世界を表現した
“童心”、恋にまつわる数編の“諸相”、そして“島崎光正氏とマサキ君”では、宿命(実親との別離、先天性の下肢
障害、キリスト教の信仰者)が酷似する2つの魂とのささやかな交流の思い出を詩と散文で記しています。最後に“天
水桶”と題して有季定型俳句を収録しました。写真も10点あります。 |
著者コメント |
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サンサーラとは、インドの古い言葉で「輪廻転生」。それはふつう肉体が死んで生まれ変わることを意味しますが、本質的には眠りから目覚めて新たに甦る(黄泉帰る)一日一日を指すものだと思います。 禅の言葉にも「一期一会」や「前後裁断」などとあって、今日ただいまのその真っ只中に心を込めて生きることが推奨されています。心ここにあらず、いたずらに過去の追想と未来の迎想に耽るのは、ときめきのこの現在において授与されている福や恵みに鈍感となり、挙句“本当の幸せ”を探して亡霊のようにさ迷いでる弊害を孕んでいると、先人たちは指摘しました。 ともあれ本書は、私というふつつか者の、てんやわんやの来歴に対する一つの落とし前です。 |