作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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守田佳子 | 歴史学 | 205 |
ISBN | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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978-4-903447-48-3 | A5 | 2,640 |
概要 |
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このシリーズBでは、満州事変が始まり愛国婦人会が大衆化に乗り出した時期を取り扱っている。組織を変え、分会・分区の組織をつくり、支部の自主権をかなり認めるようになった。大衆化路線をとった。また、会員の年齢も低下させ愛国子女団も作った。 愛国婦人会の会員は、どのように変化したのか。愛国婦人会全体の変化と同時に、支部の会員数の変化もみてみたい。 愛国婦人会は創設当時から、毎年通常総会を開催していた。この総会には、皇后や皇族である総裁や、皇族・華族・王族が名誉会員として参列し、愛国婦人会の権威付けに役立っている。この時期も通常総会は毎年開催されているが、その性格は大衆化路線によって変化したのだろうか。また、支部に自主権が与えられていくなかで、支部でも多くの支部総会が開催されるようになっている。その様子にも触れておく。 またこの巻では、植民地や海外での愛国婦人会の様子を簡単に触れておく。愛国婦人会の創設には、主唱者奥村五百子の朝鮮での布教活動や学校経営が深くかかわっていた。その影響か朝鮮での愛国婦人会の記事は、比較的多い。また台湾でも早い時期から愛国婦人会が置かれ、女子教育部門などで進展をみせていた。満州にはこの時期まで愛国婦人会が組織されていなかったが、満州国の誕生と機を一にして、愛国婦人会の組織が拡大していった。樺太では愛国婦人会は大きな進展をみせていなかった。第一次世界大戦後、ドイツの統治していた南洋群島は日本の委任統治下に置かれていたが、南洋群島にも愛国婦人会の経営する女学校が設立されている。そのほか世界各地に愛国婦人会の委員部が設置されていた。 |
目次 |
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初めに 第1章 会員の変化と役員 1-1 会員増募計画 1-2 会員数の激増 1-3 支部の会員増加 1-4 役員や幹部 第2章 総会など 2-1 本部通常総会 2-2 支部総会 2-3 35周年記念総会 第3章 植民地の愛国婦人会 3-1 朝鮮 3-2 台湾 3-3 満州本部 3-4 樺太・南洋群島と海外委員部 3-4-1 樺太 3-4-2 樺太の愛国婦人会 3-4-3 南洋群島 3-4-4 海外委員部 参考文献 |