作者名 | 作品の分類 | ページ数 | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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西元教善 | 数学教育学 | 201 | A5 | 2,200 |
ISBN |
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978-4-903447-31-5 |
概要 |
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数学が「わかる」にはどうしたらよいのか? ――本書は、まず数学の学力低下の現状を、国内外の調査結果をもとに明らかとする。続いて、数学が「わかる」とはどういうこと(現象)なのかを考察する。すなわち、数学学習における『理解の構造』を明らかにする。最後に、この『理解の構造』に関する考察をもとにして、具体的・実践的に数学をどのように学習したらよいのかを考察する。 |
目次 |
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まえがき 第1章 数学力低下の周辺 はじめに 1 何のために数学を勉強するのだろう 1 高校数学今昔 2 センター試験に思う 3 センター試験といえども聖域ではない 4 何のための数学学習か−酷評からの反省 5 数学が「できる」「わかる」について 6 何のために数学を勉強するのか 2 日本の学力の現状―国内外の学力調査から 1 PISA(国際学習到達度調査)と文部科学省 2 21世紀初頭の学力問題 3 21世紀初頭の学力調査 3-1 国際的な学力調査 (1) 国際教育到達度評価学会(IEA)調査 (2) 経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA) 3-2 国内的な学力調査 (1) 西村教授(京都大)と戸瀬教授(慶応大)による学力調査 (2) 澤田教授(東京理科大)のグループによる学力調査 (3) 東京大学学校臨床総合教育研究センターによる学力調査 (4) 文部科学省による全国学力調査 4 21世紀初頭の学力調査から見えてくるもの−日本の学力低下 (1) 国際教育到達度評価学会(IEA)調査の結果から見えてくるもの (2) 学習到達度調査(PISA)の結果から見えてくるもの (3) 各国首脳のコメントから−それぞれの内情 @ ブッシュ米大統領(教育政策の発表会見(2001年1月)) A シュレーダー独首相(独連邦会議(2002年6月)) B ブレア英首相(英労働大会(1996年10月)) C 小泉純一郎首相(施政方針演説(2002年2月)) D 朱鎔基中国首相(全国人民代表大会(2000年3月)) E ゴー・チョクトン シンガポール首相 (アジア太平洋経済協力会議の教育相会議(2000年4月)) (4) 第2回PISAの数学的活用力成績結果から見えてくるもの (5) 分数もできない大学生 (6) 文部科学省の学力テストから見えてくるもの a.高校生学力テスト(数学) (@) 設定通過率と正答率 (A) 数学からの逃避・離縁組 (B) フリーターとニート (C) 大切、好き、わかるの相関関係―アンケート結果から (D) 新学力観教育の是非―こんな生徒に誰がした (E) 打開策はあるのか―定時制高校での経験から b.小・中学生学力テスト(算数・数学) (@) 設定通過率と正答率 (A) 子どもの「算数・数学」有用観―生活や社会に出て役立つか (B) 打開策はあるのか―教科を超えた「理数科学」科の設置 (7) 受験学力はどうなのか―問題を解く力という学力観から 3 数学が「わかる」とは 1 「わかる」とは?−「わかる」授業を目指すというけれど… 2 「わかる」とは?−「わかる」ことをわかろう 第2章 数学学習における「理解(わかる)」とは 1「理解(わかる)」とは (1) 一般的な意味 (2) シェマからの意味 a シェマとは b シェマと同化による「理解」 c 調節も含めた「理解」 2 数学学習における「理解(わかる)」 (1) 数学的シェマ (2) スケンプのディレクターシステム (3) 用具的理解 (4) 関係的理解 (5) 論理的理解 (6) 記述的理解 (7) 理解のカテゴリーとマトリックスモデル カテゴリーI1 カテゴリーI2 カテゴリーR1 カテゴリーR2 カテゴリーL1 カテゴリーL2 カテゴリーD1 カテゴリーD2 (8) 理解のブロックモデル 内容的理解と形式的理解 3「メタ理解」学習の実践 (1) メタ理解 (2) メタ理解教育 a 初期の実践 b 下松高校での実践 アンケート アンケートから見えてきたもの c 岩国高校での実践 第3回講座:数学学習における「理解」〜わかる、できる〜について 生徒配布資料:数学が「わかる」とは? アンケートと探究テーマ 追跡調査アンケート 第3章 高校数学的シェマ 1 高校数学における数学的シェマ はじめに (1) 履修科目 (2) 履修内容 a 目標 b 内容 (3) 数学的シェマ―高等学校で必要なシェマ 数学Tシェマ 数学Aシェマ 数学Uシェマ 数学Bシェマ 2 数学的シェマの最適活用化−ポリアの教え おわりに 引用・参考文献 |