作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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河村全明 | 小説 | 88 |
ISBN | 書籍サイズ | 定価(税込・円) |
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978-4-86420-310-4 | B6 | 1,320 |
概要 国東地方(九州)に伝わる鬼から人間になった伝説を小説化。人間が鬼となり、火葬されて行く過程を描く。鬼の石段もあり、身分制社会のあり様が伺われる。鬼が築いた石段だ。そのように身分をたぶらかし、犠牲とも思える献身である。鬼とは屍体だ。名残惜しい。酒を介して、死者である鬼と語らう。 (著者コメント) 小説の中で、これほど期待されたものはない。小説は楽しい。空想が楽しめる。デキの善し悪しより、判断した自分を慰める。小説の中で、苦労したのは鬼の調教だ。鬼を扱い、命を取られなかった。生きている。素晴らしいことだ。だから、小説は楽しい。人間の未熟である。楽しんで良いことはない。良いことはないが、それが人間の生活だ。生活を楽しむ人間である。 |