著者・編者名 | 作品の分類 | ページ数 |
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木下崇 | エネルギー | 111 |
書籍サイズ | 定価(税込) | ISBN |
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A5 | 1,760 | 978-4-86420-144-5 |
概要 |
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エネルギー(能原)の中で最も利便性の高いのは電気だ。配線さえあれば、何処でも使える。ただ、貯えが利かないのが難点。使う分だけ作らねばならない。利用者にとって有用性は高いが、生産者にとっては厄介者だ、という特徴がある。こういう特徴から、値段が最も高いエネルギー(能原)となっている。 現代社会は、利便性が最大の評価基盤になりそうだが、百年前を見れば分かる通り、我々の先代は、薪(まき)を燃料としてきた。薪は保存が容易で、その間に乾燥しておけば、いつでも何処でも使用可能で、先代は、生産者でもあり、消費者でもあった。 薪は、このように簡易な燃料であるが、都会社会では、直接室内で燃やせないという欠点から、好まれない。今日、日本のエネルギーは、ほぼ100%外国企業に支配されていて、身動きできない状態にある。また、都会生活は、過剰労働で、人心は疲弊し、その反動として、最近は、里山回帰が叫ばれるようになった。 なら、木材を出発点とする燃料見直しの時期に来ているような気がする。よって、ここでは、エネルギーの大枠を見直してみよう。 |
目次 |
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はじめに 技 術 篇 1 エネルギー総論 2 水素燃料と有機質燃料 3 炭焼諸元 4 完成実験の公開 5 里山の省エネ戦略 奮 闘 篇 1 花水木 竹炭工房で修行を始める 2 電気炉 炭焼窯の実験開始 3 炉頂加熱は、熱が回らない 4 やっと成功、全部炭になった 5 伊吹山で最終試験をやろう 6 これで、理論武装が完全だ 7 将来に向けて |