
| 作者名 | 作品の分類 | ページ数 |
|---|---|---|
| 小泉清澄 | 小説 | 510 |
| 書籍サイズ | 定価(税込・円) | ISBN番号 |
|---|---|---|
| B5 | 1,050 | 978-4-901351-12-5 |
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| 概要 |
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幕末の動乱期を舞台に、フランス語通訳・武者清吉郎、十五代将軍・徳川慶喜、フランス軍人・ブ
リュネらを中心に活写することにより、敗者ながらも懸命に責任を全うしようとした幕臣たちの苦闘を
描いた歴史小説。 百姓の次男坊として生まれた清吉は、旅すがら村に立ち寄った吉田松蔭とよしみを通じることによっ て、江戸遊学を決意。幼馴染(おさななじみ)の長蔵とともに村を発つ。道中でひろった平太も加わ り、江戸での生活が始まる。桜田門外の変に遭遇するなど世情が騒然としてくるなか、三人は坂本竜 馬、小栗上野介、近藤勇、相楽総三、勝海舟らと触れ合うことにより、新しい時代の息吹を身近に感じ ることとなる。 その頃、一橋慶喜は島津久光の推挙により、嬉しくもない将軍後見職に就任する。が、その手腕はな かなかのもの。弱体化する幕府の屋台骨を一身に背負い、薩摩ら倒幕派と熾烈(しれつ)な政治戦を繰 り広げる。その姿はまさに孤軍奮闘。しかしながら、久光をはじめとする賢侯たちとの攻防は私闘とも いうべきものであり、政局をいよいよ混迷させる原因となる。 幕臣きっての財務官僚・小栗上野介は弱体化する幕府を憂い、また、これからの日本の在り様を模索 していた。そして進めたのが横須賀製鉄所設立、ならびに幕府の軍制改革である。これを後押ししたの はフランス公使ロッシュ。だが、幕仏協調路線の推進は、倒幕を画策する薩摩藩の警戒を招き、勢 い、倒幕派を支持するイギリス公使パークスとロッシュとの間は誹謗(ひぼう)あり、中傷ありの外交 戦争にまで発展する。 ……
フランスの幕府支援策の一環として、フランス軍より選りすぐりの軍事顧問団が派遣され、横浜の大
田村伝習所において洋式演習が行われることとなる。フランス軍事顧問団と日本の伝習隊たちは、互い
に試行錯誤しながらも調練にはげみ、幕府精強部隊として仕上がってゆく。そこには人種や階級を超え
た友情が芽生えるのだった。武者清吉郎はフランス語通訳として活躍。一方、若きフランス軍大尉ブ
リュネは、シャノワンヌ団長との会話において、『一己の武人』としての誇り高き心底を明らかにする。 |