あなたを変える「会話力」の魔術



データ

作者名 作品の分類 ページ数
吉野秀 ビジネス 180

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-86420-079-0 A5 1,870




概要
ズバリ、表現力とそのパフォーマンスが身に付く一冊!

「賢い話し方」の基本と、しゃべりのうまい有名人の分析など、ビジネス・スキルが短期間で伸びる「会話力」の秘訣を伝授! 聞き手に理解・納得してもらえて合意に至るプロセスを、わかりやすく解説しています。


目次
■第一章
もう語学力だけでは、エリートになれない

■第二章
講演でわかった、じっくり聴かせるコツ

■第三章
8つの「不」解消で会話に厚みを持たせる

■第四章
会話・対話/タブー・フレーズのワースト9

■第五章
遅刻した! 名前を忘れた! ありがちなピンチの脱し方


まえがき
新聞を読むのが好きだ。最新ニュースはもちろん、誰が何を言ったのか、その中で強い印象を与えてくれるものはどれか、自分ならどう言うか――これらをつぶさに拾い上げ、検証していくことに重点を置いている。本を出し始めてから13年。約30冊を手掛けてきた。出し始めた当時の文章は、とても稚拙である。売れた本もあったが、その内容を話す機会には恵まれなかった。それもそう。話し言葉に置き換える技術が乏しかったからだ。

話す練習を繰り返した。滑舌は良くなったが、何故か空虚感が私を襲う。一度、著名な講演家に1時間の「疑似講演」を見てもらった。その時の言葉、「(講演の)主役は誰ですか?」「ふだん、相手を思いやっていますか?」は、今でも耳にこびりついている。私は大いなる勘違いをしていたのだ。話す行為の主役はしゃべり手でなく、聴いてくれる相手だという事を強く認識させてくれた一瞬。私は、後頭部を思い切り殴られた感じで、しばらくの間、体が震えたのである。この時点から、私は「話す」ことへの考え方が大きく変わった。表現することの難しさをいたく実感しながらも、その難局へ敢然と立ち向かう決心をしたのだった。

相手にわかりやすく・丁寧に・強く。そして、理解・納得してもらい、合意・行動してもらう構図をいつも意識したことで、自分が一皮も二皮もむけた感触。話し言葉へかなり敏感になったと思う。人はたった一言で喜んだり、腹を立てたりする。2月の誕生日に、女性の親しい友人に言われた「50歳の世界に、ようこそ。これから、楽しいことが、いっぱいです」。私は泣いた。フレーズもさることながら、相手(この場合は私)を慮り、それを口にする自然な行動に感激したからだ。この女性は会話の練習してきたわけではないだろう。普段の積み重ねた努力が、温かい言葉として形になっているに違いない。

「私になんか、とてもじゃないができない」と会話表現することを放棄していないか、また、成長を諦めていないか。挑戦を拒んでいないか。今や、bP女優とも言われる綾瀬はるかさんは、「芝居でも、つらくなることは日々たくさん。でも自分であきらめて終わりにしないことが大事です」と語っている(2013年1月1日・朝日新聞)。また、タレントでレーサーの近藤真彦さんは、「(50歳を目前に)本当のスタートは今ここから」(2012年11月17日・同)と自分自身を変えていく大切さを、力強い言葉で表している。

言葉の持つ魔術は閉塞した世の中でも、あなたから毒素を出し、表現者としての技術を体内に入れ込んでいくと言ってもいい。そんな難しいことではない。貴方自身が言葉に対する意識を持ち、どんどん発信すればいいだけ。本書はその動機づけとして、皆さんのお役に立てると自負している。


著者紹介
吉野 秀 (よしの・すぐる)

●1963年2月、生まれ。

●中央大学経済学部卒。


●日経ホーム出版社(現・日経BP社)で主婦向け・生活情報誌「ショッピング」(85年4月〜87年12月)、流行情報誌「日経トレンディ」(88年1月〜89年12月)、ビジネス情報誌「日経アントロポス」(90年1月〜93年2月)各編集記者。大学生向け・就職情報誌「日経アドレ」(93年3月〜)編集記者から、同誌編集長(97年3月〜)。金融、流通、転職、就職、企業経営、IRなどで取材・執筆の経験を重ねる。「日経アドレ」以降、学生や若手社員向けの講演も数多い。FM東京「モーニング・フリーウェイ」やテレビ東京「ワールド・ビジネス・サテライト」への出演もあり。

●その後は、女性向けマネー誌「セルヴァ」(エニックス)、物流専門誌「ロジスティクス・ジャーナル」(輸送経済新聞社)、IR情報誌「ナスダックジャパンマガジン」(ディジット)の各編集長。

●2002年4月〜2003年2月、経営・人材育成コンサルティング会社の非常勤役員を務め、エーコープライン(現・全農物流)や兼松KGKの研修講師を務める。これ以降、完全に個人活動へ移る。

●2003年〜、環境フリー・ペーパー「エコード」編集人。

●2004年4月〜2005年5月、中小企業経営者向けのビジネス誌「THE TAISHI」編集長。

●2000年6月に「就職活動の超ルール・新ルール」(エール出版社)を発刊。

●2003年10月に「就活パスワード55+5」(新風舎)発刊。

●2004年10月、「1時間でわかる! オトナの対人マニュアル あなたの隣にもいる『迷惑クンと困ったチャン』52パターン」(メディアックス)発刊。

★2005年7月に「言い訳の天才」(すばる舎)を発刊。

★同8月、楠根 碧の名前で「無敵のケンカ交渉術」を発刊。

★読売新聞東京本社北陸支社主催・経営者向けセミナー「富山ビジネス塾」(2005年9月〜2006年3月)にて総合プロデューサーを務める。

●2006年1月から3月末まで、フジテレビ『笑っていいとも!』木曜日・「口八丁手八丁・いいわけ番長」コーナーに解説者としてレギュラー出演。

●現在、講演者・執筆者・プロデューサーとして、多方面にて活躍中。


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