蜜愛領域



データ

作者名 作品の分類 ページ数
古川珠実 小説 80

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-86420-050-9 B6 1,870




概要
大学院で古代植物学を研究している蓮(れん)は、愛するフリーカメラマン昊(そら)の突然の死の真相を突き止めたくて彼の遺作展を催す。そこで謎の青年と知り合う。

両親や愛する者たちを不慮の事故で亡くしている孤独な青年・蓮は、庭のトネリコの大樹と触れ合い語らうのが就寝儀式になっていた。ある夜その庭に侵入者があった。秘密を覗き見られて凍りつく蓮。男は樹木の精霊だと名乗って、蓮に襲いかかった。それが昊との馴れ初めだった。ふたりの愛の想い出の中に埋没していく蓮。現実の時間の流れと回想が交錯して恋情だけが募っていく。

想念体の昊でも良いから会いたくて、 昊に止められていた就寝儀式を再開する蓮。その裸身を懐かしい昊のぬくもりと愛の息吹が包み込む。緑の闇奥に溶けていく蓮の想い。

目隠しが外されたとき、そこに居たのは……緑が織りなす運命の糸に絡めとられていく蓮。昊、謎の青年……三人の愛の物語。


《著者より》
ネットで検索しても、『草木婚』という語句がヒットしませんでした。この言葉を死語にしたくなくて、この作品を描きました。


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