戦時体制下の愛国婦人会

《シリーズC−1 愛国婦人会》
愛国婦人会の時局認識と会員




データ

作者名 作品の分類 ページ数
守田佳子 歴史学 200

ISBN 書籍サイズ 定価(税込・円)
978-4-86420-010-3 A5 2,640




概要
シリーズCは、日中戦争(本書では当時の呼称に従い支那事変と呼ぶ)が勃発し、その後戦争が拡大し、1942(昭和17)年に愛国婦人会が解散するまでの時期を扱う。三大婦人団体といわれた愛国婦人会・大日本国防婦人会・大日本連合婦人会は発展的に解散し、大日本婦人会に統合された。愛国婦人会はこれによって、40年余りの歴史を閉じた。

盧溝橋事件によって始まった長期戦の中で、愛国婦人会はこれまで以上に会員数を増やし、時局に応じるといういう名目で国策に沿った運動や活動を続けていった。次第に深まる総力戦体制のもと、愛国婦人会は戦時体制に組み込まれた。

シリーズCでは、まず愛国婦人会がこの長期戦をどのように受け止め、どのように対応しようとしたかをみるとともに、会員数の推移をみたい。愛国婦人会の会員数は、満州事変期以上に激増する。愛国婦人会全体の会員数の変化と、海外を含む地方の支部の様子をみてみたい。

ただ、愛国婦人会の正史ともいうべき『愛国婦人会四十年史』は、1935(昭和15)年までの愛国婦人会の事象しか取り扱っていない。できるだけ機関紙『愛国婦人』や支部などの記録からも状況を伝えたい。

目次
初めに

第1章 愛国婦人会の時局認識

第2章 婦人の役割
    2-1 婦人の居場所
    2-2 資源節約
    2-3 母として
    2-4 人口問題
    2-5 慰安者

第3章 会員数の趨勢
    3-1 会員数の激増と組織の整備
    3-2 支部の会員増加

第4章 総会など
    4-1 本部通常総会
    4-2 支部総会

参考文献



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